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やおきち事件簿
 Vo,5

やおきちVS 競走馬

お客様のなかでも『競馬』ファンは多い
お店でも男子スタッフとの共通の会話に『今日のレースの結果』などを
言ってくる人が結構いるもので・・・

『いやー今日のジャパンカップで万馬券取っちゃってさー♪』
なんていって、
ニューボトルやシャンパンを頼んでくれると、とても嬉しい!

指名をもらっているホステスは訳がわからないままでも、『お祝い』ということで!
いっしょに盛り上がり騒いでいたりするのである
(本人は売り上げUPのお祝いをしている!!)

JRA(日本中央競馬会)はわからなくても、
G1有馬記念・G1日本ダービー・騎手の武 豊くらいは、
競馬に興味のないホステスでも、名前くらいは聞いたことがあるだろう。

お店に来るお客さんで地元の関西の厩舎に所属している
競走馬を保有している仲のよいお客さんがいた。

そのうちの1頭が今 ブレイク中で 今『G3』(グレード3:競馬のレースのランクで最高は『G1』)
のレースあたりにバシバシ出ていると言う。
勝てばそのまま秋には『G1』のタイトルへ挑戦ということになり、
自然と期待がかかっている馬である。
本業が別で趣味とはいえ『G1』なんかで、タイトルをとってしまったら何十億というお金と、
引退後の『種付け料』なんかで、すごいビッグビジネスとなるでだろう!

そのお客さんR氏は、東京に仕事で来ると嬉しいことに必ず寄ってくれる。
そして、お気に入りのコを口説くのであるが、必ず俺を席に呼んでは、
聞きもしない『競馬』と『自分の持ち馬』の動向をアツク語るのであった(笑)。

競馬をやらない俺としては・・・その会話で苦労しないようにと
『ダービースタリオン』なるゲームまで買っては勉強するはめになったのだが・・・(笑)

確かに20歳の頃は競馬にハマッテイタ時期もあった。。。しかし
2つの事件が『競馬』を嫌いにさせた・・・・・



@川崎競馬の悲劇(地方のレースは味がある)
あるレースで友達とコロガしをしていたら、1000円が4レースで20万円くらいになり
そこでやめればいいのに・・・使い、外してしまったこと あれは今思い出しても痛かった!

1番人気の馬から、買おうと思って、そこから他の馬に流しを購入したとたん
レース前に興奮したその馬がなんと! 
ゲートイン前に1頭だけスタートしてしまった
(なんて地方競馬はズサンな運営なのであろう・・・)

解説者『あっと・・・1頭 興奮してスタートしています!』
その1頭はまぎれもない買った馬であった

まだ始まってもいないのに、飛び出したまま1周をしてしまい、
おまけに興奮していたのか

3本足(大ボッキ状態!!)
で元気いっぱいで走っていて、その間抜けな走り姿に観客の笑いをさそっていた!!!
俺と友達はあまりの驚きで飲んでいた『ビール』を噴出してしまい・・・

急いで他の馬に投票券を替えた(まさか1周走った後のレースはこないだろう・・・)

そして 5分後にレースが始まると 

なんとその馬(1着)のまま、ゴールに飛び込んできやがった
他の馬よりも1周も多く走ったのに・・・
しかも 馬並みのあそこは伸びたままで....笑いたくても、20万を掏ってしまい・・・笑えなかった

20万円は海の藻屑のように一瞬で消えてしまった



A府中競馬の悲劇
ある冬の日のこと その年はめずらしく『大雪』が降ってきた
そして『大雪』のせいで、競馬の開催はめずらしく次の日に延期となり

次の日にいったら あるレースで60倍を3千円も当たり なんと180000円GET!



大興奮で大満足

のハズだった!・・・・・???

レース中
『直線で4番の○○と11番の△△が抜け出してきた』
テレビを観ていて 

俺は耳を疑った!

えっ!6番と9番じゃないの・・・?
あわててまわりの新聞を持っている人達を覗き見した


『あー馬番と枠順が違う〜!!怒』 
延期したので、プログラム変更になったいた
不正などが行われないためのものなのか?

前の日の新聞を片手に応援しているバカは競馬場見渡しても俺だけであった!(黙祷!)

それに気づいたときは、もうゴール前で(悲)
待っていたのは・・・・
当たった予想と
当たったことにならない
勝ち馬投票券・・・


期待と失望感で心拍数は天高くあがった!その場で倒れそうだった


思い出せば・・・
(そういえば、競馬場の入り口でおばさんが昨日の新聞と今日の新聞を交換していたような・・・)

若くて、きれいなコであれば、足が自然と止まるのに・・・・・


的中したのに・・・・・・ハズレ馬券!なんだそりゃ



 もちろん 窓口にもクレームをいれたが・・


門前払い(同情するなら・・・払い戻ししてくれ〜泣)

これを『悲劇』と言わずなんという!

あの時は『もう2度とやらない』と誓った・・のだが・・・


この2つの『Wの悲劇』で・・・・

俺は『競馬』と『JRA』が嫌いになった!







その目下 絶好調の馬を仮名『ヤオキチハンター』としておこう!
今までの戦歴は新馬戦から、6連勝すでに、名
前は活躍するにつれ全国区であった

『来週の日曜日に府中でレースがあるから、店長に連れてきてもらって応援しにきなよっ』
R氏はお気にのコにその馬の活躍ぶりを見せてあげたかったのだろう!
(まぁ いつも使ってくれるR氏の初めての誘いだし 断るわけにはいかないなぁ)

『レース終了後に祝賀会をするから・・・』
レースの前から、『勝っても当然』のごとく おきまりの決め台詞までとびだし

そのお気に入りコをさすがに 競馬場に一人で行かせられないこともあって
一緒に応援しに行くことになった。

『1着取ったら、ドンペリ・ゴールドで乾杯だぁ!』
頭の中で そろばんをはじくバカな俺であった


当日、お店のコと彼女の家の最寄り駅の待ち合わせ場所で逢い 府中へと向かった。
彼女は、昔何かのおっかけでもしていたかのごとく 

ご苦労にも
『お手製のウチワ』持参で・・(そんな暇あったら、お客に営業電話でもしてもらいたい・・)

府中競馬場までは、1時間もかかったので
電車のなかでは『競馬新聞』から『スポーツ紙』まですべて読むことができた。
もちろん『ヤオキチハンター』の記事一色で

二人はイヤがうえでも、盛り上がっていた 

競馬場に着くと、すごい人込みであった
 R氏は家族と馬主席にいるのであろう 
忙しそうなので、電話を入れ 逢うのは避けた(家族もきているということもあり・・)
またレースが終わってから、電話を入れることにした

せっかく1時間もかけて来たのに何もなかったら、彼女に悪いだろうと思い・・・
『単勝 ヤオキチハンター』を1万円買って、彼女に手渡した

なんとそのレースのヤオキチハンターの単勝のオッズは『1,1倍』の圧倒的1番人気であった

このオッズだと的中してもたったの11000円 
なんとも面白みのない投票券であったが・・・
ご祝儀のためにもかってあげるのは仕方のないことで・・・

ただレースを見るだけの行為ほど
 競馬がつまらないものはないのである

(しかも お店の店長がまさか『100円』の券を渡してあげることなど・・・
できるわけがなかった。セコイと思われたら・・・信頼にもかかわる)


そして3時を回り、本日のメインレースがやってきた・・・
ファンファーレが鳴り響き
そして注目の第11レースが始まる!
14頭で争われた

俺達2人は大歓声のなか
固唾を呑んで、レースを観戦した!

ラジオ解説者『各馬、ゲートイン スタートしました』


パーン・・・・・・・・



『やおきちハンターがいい出足です・・・』

(よしよし・・・いいぞっ!)



第2コーナーを回り・・・・いい位置についていた

第3コーナーを回り・・・3番手くらいの位置、絶好のポジション


そして第4コーナーを回り

『さあ 直線勝負です〜』


(さぁ〜来い!!!)


ここで ヤオキチハンター トップに躍り出る・・・・・・・

ハズが

まさかの・・・









大失速!!!(6連勝中のハズが・・・・)

まさかの『6着』!

馬券はリサイクルできない・・・紙くず決定!


キャー(彼女 悲鳴)
俺・・・・・・・・・・(呆然)



あんなに期待されていたのに・・・

まさかの敗退にR氏は相当なショックであろう コメントや取材で、忙しく その日は逢えずじまいだった

でも、俺達2人のショックのほうが・・・・・ショックは大きい

休みの日に時間もお金もなくなって
帰りの電車は想像もしなかったような『疲れと虚しさ』だけがのこった





結局 その4週間後 『ヤオキチハンター』は1着で勝ち上がり、俺以外の期待を裏切らなかった

R氏はあの後も 暇なときなど お店に遊びに来てくれるけど・・・・

応援して見に行ったのに外した 俺達に気遣って あまり『競馬』の話をしなくなった

その後の『ヤオキチハンター』がどこまで活躍したのかは、知らないし聞きもしなかった

『水商売』のつきあいはホント 大変である
そしてやっぱり・・・・・キライ JRA!!!



1勝4敗 被害金額 負け馬投票券 10000円×2
             食事代プラス『新聞・雑誌』代 
             電車代 5000円

              計25000円ナリ


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